コラム
ムリしないで、「余白のある」暮らしを楽しもう!
「せっかく家を買うなら、新築がいい」「将来のために資産価値を意識して…」そんな声をよく聞きます。でも、背伸びして高額な新築住宅を買い、住宅ローンに追われる生活が、本当に幸せな暮らしなのでしょうか?
もちろん、新築住宅には魅力があります。最新設備にピカピカの内装、保証制度も充実していて安心感もあります。ですが、予算ギリギリ、あるいはそれ以上の金額でローンを組み、「35年間働き続けないといけない」「趣味や旅行に使うお金も時間もない」…そんな毎日では、せっかく手に入れた“マイホーム”も、いつの間にか“マイプレッシャー”に変わってしまうかもしれません。
◎中古住宅という、もうひとつの選択肢
今、多くの人が見直しているのが「中古住宅」という選択です。中古と聞くと「古い」「メンテナンスが不安」といったイメージを持たれがちですが、実際には築浅の良質な物件や、リノベーション済みで新築同様の住まいもたくさんあります。特に都市部では、立地の良い場所にリーズナブルな価格で中古住宅が出回っており、資産価値の面でも十分に魅力があります。
中古住宅の大きなメリットは、「住宅にかけるお金を抑えられる」という点です。新築よりも購入価格が抑えられ、その分、ローンの金額も低くなります。結果、毎月の返済に追われることなく、生活に“余白”が生まれるのです。
◎「余白」がある暮らしは、心を豊かにする
たとえば、家の価格を1,000万円抑えられたとしたら、どう使いますか?
・仕事帰りに気軽に寄れるジムや趣味の教室に通う
・週末に家族で温泉旅行に行く
・お気に入りの家具やインテリアにこだわり、住まいをもっと心地よく整える
・時間のゆとりを活かして、リモートワークや副業に挑戦する
住宅ローンに縛られない暮らしは、ただ経済的な“身軽さ”をもたらすだけではありません。精神的なゆとりをつくり、自分らしいライフスタイルを育てていく土台になるのです。
◎「ちょうどいい」暮らしが、いちばん豊か
住宅購入は人生の大きな買い物です。どうせ買うなら、建てるならと見栄を張ってもしょうがありません。自分にとって「ちょうどいい家」「ちょうどいい価格」を選ぶことが、無理のない、心地よい暮らしにつながります。
無理をして身の丈を超えた広すぎる家に住むよりも、必要な広さで、好きなものに囲まれた空間の方が、よほど豊かで満足度も高くなります。家は“暮らす場所”であって、“人生のゴール”ではありません。
「家を買う=人生のステータス」ではなく、「家を買う=暮らしを整える手段」と考えてみませんか?
◎賢い選択で、未来にもっと自由を
今の日本では、空き家問題やストック住宅の活用が社会的なテーマになっています。良質な中古住宅を活かすことは、時代に即した、持続可能な選択でもあります。
さらに、中古住宅を購入して自分好みにリノベーションするという楽しみ方も広がっています。たとえば、間取りを変えてワークスペースをつくったり、自然素材を使ってあたたかみのある空間に仕上げたりと、“家づくり”そのものを楽しむことができるのも中古住宅ならではの魅力です。
◎まとめ:背伸びしない選択が、暮らしの質を高めてくれる
「住宅ローンを返すために働く」ではなく、「自分らしく働きながら、暮らしを楽しむ」そんな生き方を選んでみませんか?
無理して高額な新築を買わなくても、自分らしくいられる家はきっと見つかります。そして、その選択が、毎日の暮らしに“余白”をもたらし、心にゆとりをもたらしてくれるのです。
ムリしないで、「余白のある」暮らしを楽しもう。