コラム

2025-11-18 09:13:00

「今買った方がいいの?」 中古マンション購入 [自己資金] 編

 「今買った方がいいの?」中古マンション購入 [自己資金] 編

「今買った方がいいの?」中古マンション購入 [自己資金] 編

 

賃貸にお住まいで「住宅ローンが家賃並みだったら中古マンションを買えるかも」と考えている方は少なくありません。エージェントへのご相談も増えてきました。しかし、購入時には住宅ローンだけでなく、諸費用や手付金といった初期費用、購入後の管理費や修繕積立金など、目に見えない支出が意外と多く発生します。これらを事前に把握せずに購入へ向けて動くと、思わぬ資金不足で購入を見送らざる得なくなったり、購入後生活に余裕がなくなったりする可能性があります。

 

一方で、自己資金にある程度余裕がある方であれば、今のうちに購入を検討するメリットもあります。その理由を以下整理してみました。

 

■ 金利上昇リスク

2025年10月末時点では、日銀が政策金利を据え置きましたが、世界的な金利上昇圧力やインフレ動向を踏まえると、今後数年間で住宅ローン金利が上昇する可能性は十分にあります。特に変動金利型では、金利が上がると毎月返済額が増えるため、購入時の資金計画に余裕がないと生活に大きな影響を与えます。

 

購入判断のポイントは「金利が低いうちに固定化できるか」です。自己資金に余裕があれば、頭金を多めに入れることで月々の返済額を抑えつつ、将来の金利上昇リスクを軽減できます。

 

■ 中古マンション価格の上昇予測

福岡市を含む都市部では、人口構造や再開発計画、住宅需要の高まりにより、特に駅近・利便性の高い中古マンションの価格は緩やかに上昇傾向にあります。購入を先延ばしにすると、希望エリア・条件の物件価格が高くなるリスクがあり、結果的にローン負担や諸費用の総額も増える可能性があります。

 

■ 購入時に必要な資金

自己資金に余裕がある方であっても、準備すべき費用は正確に把握しておく必要があります。主なものは以下の通りです。

 

・諸費用:物件価格の6〜10%程度(仲介手数料・登記費用・火災保険・印紙代など)

・手付金:物件価格の5〜10%

・引越し・リフォーム費用:必要に応じて数十万円~

・生活防衛資金:万が一の出費や収入変動に備え、生活費6〜12か月分を確保

 

これらを含めた資金計画を立てておくことで、購入後の生活も安定します。

 

■ 「今買う」メリット

1. 金利上昇前に固定化できる

   低金利のうちに頭金を多めに入れてローンを組むことで、将来的な負担を抑えられます。

 

2. 価格上昇前に希望物件を確保できる

   人気エリアや利便性の高い物件は価格上昇リスクがあり、先延ばしによって購入総額が増える可能性があります。

 

3. 資産形成を早くスタートできる

   住宅ローンの返済が資産形成の一部になるため、早く購入すれば長期的な資産価値の蓄積につながります。

 

■ 注意点

自己資金に余裕があっても、購入に動く前にエージェントやFPに一度相談してみましょう。重要なのは、「総額ベースで無理のない返済計画が立てられるかどうか」です。また、購入後に発生する修繕費や将来のライフプランの変化も想定して、余裕を持った資金計画を組むことが大切です。

 

 ■ まとめ

・家賃並みでローンが組めるかどうかだけで購入を判断するのは早計

・購入時には諸費用・手付金・リフォーム費用など、初期費用が必要

・金利上昇・中古マンション価格上昇のリスクを考えると、

  自己資金に余裕がある方は今のうちに購入検討するメリットが大きい

・重要なのは「払えるか」ではなく「無理なく続けられるか」

・資金計画とライフプランを踏まえた慎重な購入判断が、後悔しない住まい選びにつながる

 

住宅購入は人生の中でも大きな意思決定です。将来の生活を守るためにも、早めに資金計画を立ててから物件検討を始めることをおすすめします。

 

住宅購入を検討し始めたら、まずは福岡の宅建士エージェントにご相談ください。

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