コラム
ハザードマップとは?災害リスクの低い安全な不動産の選び方
みなさんは、ハザードマップって、聞いたことありますか?
ハザードマップとは、災害の被害が発生する可能性が高い予測範囲を市町村の地図上に表したもので、これを見るとその場所が「どのような災害の被害に遭う恐れがあるのか」を知ることができます。
一見災害とは無縁そうな街中や景観が素晴らしい郊外など、快適に暮らせそうな場所であっても、意外と災害のリスクが高い場所があるかもしれないのです。
街中でも水害のリスクがある?!
ハザードマップで地図に表示される災害の種類は主に以下の5つです。
河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波浸水・高潮などです。
賃貸と違い、マンションや戸建てを購入するというのは、その場所で長期にわたって暮らすことを想定して購入します。そう何回も買い換えるわけにはいきません。それだけに、住まいを購入する際には災害リスクの低い安全な土地を選びたいですよね。それを予測できるのがハザードマップというわけです。街中であっても、内水浸水※や土砂災害の危険エリアも点在していたりしますので、ハザードマップは要チェックです。
※洪水と内水の違いとは
洪水は、大雨により河川の堤防が決壊したり、川の水が溢れたりした場合に浸水が発生するものであるのに対し、内水は大雨により下水道などが雨水を排水できなくなった場合に浸水が発生するもの。
ハザードマップで災害リスクを確認しよう
最近は地震に限らず台風や豪雨による災害被害が各地で頻発しており、どこに住んでいても災害と無縁に暮らすことは難しくなってきました。たとえ内陸部であっても、洪水や内水など想定しておくべき災害リスクは多く存在します。このような背景もあり、2020年8月に国土交通省は不動産取引の契約時には宅地建物取引士による「重要事項説明」に『水害ハザードマップの説明の義務化』を定めました。不動産取引の際にはこのハザードマップの説明が必須になったのです。
ご自身である程度物件に目星を付ける場合にもこのハザードマップをチェックしておくことをお勧めします。相場と比べて物件価格が明らかに安い場合、その土地は災害リスクが想定されているとろかもしれません。一概に災害リスクだけが安い理由ではないですが、可能性は大きいかもしれません。
これからマンションや戸建の住まいを購入するなら、できるだけ災害リスクの少ない安全なところで暮らしたいですよね。ぜひハザードマップを参考にしてください。
※すでに持ち家に住んでいる方も災害のリスクがあるかどうかハザードマップでチェックしてみてください。危険エリア内であれば、もしもの場合の避難方法などを事前に確認しておくことをお忘れなく。
◎福岡市の場合「福岡市総合ハザードマップ」のWEBサイトで確認できます。
https://webmap.city.fukuoka.lg.jp/bousai/